定款第1条
「…福祉サ−ビスを必要とする者が、心身ともに健やかに育成され、又は社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるとともに、その環境、年齢及び心身の状況に応じ、地域において必要な福祉サ−ビスを総合的に提供されるようにカトリックの博愛精神に基づき、援助する…」。
旭ヶ岡の家は、昭和52年の開設以来、障害をもった高齢者へのケアを中心に、特別養護老人ホームからはじめて、特定有料老人ホーム(平成5年)、在宅ケアセンター(平成8年)開設と、時代の要請にこたえる新しい福祉サービス事業を展開してきました。
高齢者の方々が、これらホームやセンターに深くかかわりながら、ターミナル(終末)まで、ご自分の家、あるいはご自分の望む住まいで暮らせるよう支援することが私たちの理想です。
本当のケアのためには、老人ホームを含む住まいの個室化と高齢者ひとりひとりの自己決定の尊重することが求められます。
また入居者、利用者のご家族と密接な連携をもって、ホームへの入居やセンターの利用によって、家族や社会から遠のいたと思われないように、さまざまな配慮をしています。
高齢者が生き生きと暮らすことを支援するために、とくに文化活動に力を入れ、ボランティアの協力を得て、サークルやミニイベントを毎日おこなっています。
老化現象は病気ではありません。老人独特の病気に適切に対応しながら、しかし老化現象そのものは素直に受けとめて、クオリティオブライフ優先の毎日を過ごしていただけるよう努めています。
終末ケアに至るまで、高齢者の皆さんが多くの人々との文化的おつきあいのなかで、エレガントで、笑顔でいられること――これこそ、私たち社会福祉法人函館カリタスの園、旭ヶ岡の家の老人ケアの理念です。
私たちは、いっそう研鑽を重ねながら、高齢者の本当のニーズに応えるよう心がけて、祈りながら、家族をはじめとするおおぜいの協力者とともに頑張っていきたいと思っています。
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